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2019/02/06*水

「メリー・ポピンズ リターンズ」ベン図 その1




「メリー・ポピンズ リターンズ」を観て「パディントン」、「パディントン2」、「マンマ・ミーア!」「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」に重なる出演者の方々から色々思い浮かんで来る方も多かったんじゃないかと思うのですが、とりあえず整理してみました。4作全てに出てるジュリー・ウォルターズの最強ぶりを確認することになると同時に地味にレオン・クックの存在が効いています。


レオン・クックは「パディントン2」では刑務所でヒュー・グラント演じるブキャナンとミュージカル「フォリーズ」の「Listen to the Rain on the Roof」を歌い踊ってるシーンで横並びになってるすぐ隣にいてかなりしっかり映っていて、「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」では、若きドナが若きハリー(ヒュー・スキナー)が出会ったパリのレストランのウェイターで二人の後ろで歌い踊っていたり時空を超えてギリシャのシーンにも出ているといったかんじ。


彼が舞台「ビリー・エリオット」(Billy Elliot)の初代3人に次ぐ4人目のビリーであったことを思うと、元となる映画「リトル・ダンサー」(Billy Elliot)のウィルキンソン先生、ジュリー・ウォルターズと一緒に重なり部分にいるのはなかなか感慨深いものがあります。
「メリー・ポピンズ リターンズ」では点灯人の一人ですがしっかり目に留まる踊りっぷりでした♪♪

エミリー・ブラントを持ち上げてる左下で右手を帽子に左手をポケットに入れているのがレオン・クック。


そうそう、レオン・クックはCVによると「Rocketman」にも小さい役かダンサーとしてかもしれないけど出演するようです。映画「リトル・ダンサー」(Billy Elliot)とミュージカル舞台のリー・ホールが脚本で映画のビリー、ジェイミー・ベルとエルトン作曲の舞台のビリーではレイトン・ウィリアムズの出演がわかっているので、レオン・クックも加わり更に多くのビリーが出演する可能性もありそうで、こちらのチェックも楽しみなところ。
また何かしらベン図やリストを作るようなことになるかも♪♪


ここから続き

コブナ・ホルドブルック=スミスは「パディントン2」では刑務官、パディントンとのやり取りもあり、「メリー・ポピンズ リターンズ」での弁護士共々、ベン・ウィショーとがっつり共演といったところ。

彼のことは舞台で観る機会が多かったけれどいずれもストレートプレイなので、現在「Tina: The Musical」にアイク・ターナー役で出てるというの(の評判が良いよう)なのも気になりまくり。

「メリー・ポピンズ リターンズ」で銀行の受付でジョン・ダグリーシュ演じる配達人から荷物を受け取るクリストファー・ゴドウィン、その息子トム・ゴドウィンが「Tina: The Musical」にフィル・スペクター役で出てるというのも気になりまくり。



舞台出演の多い方々が多く出てるので当然と言えばそうなのですが、舞台絡みで「うわぁ♪」という組み合わせやシーンも色々あって、その中でもベン・ウィショーが2004年に23歳でトレヴァー・ナン演出でハムレットをやった時、RADAの大先輩で1965年にピーター・ホール演出で24歳でハムレットをやったデヴィッド・ワーナーのことがよく引き合いに出されたりしてたこととか思いつつ提督とマイケルが向き合うシーンにぐっときてしまったりもしました。

あと、提督と共にいるビナクルのジム・ノートンとリン=マニュエル・ミランダは同じ年(2008年)にトニー賞に初ノミネートで初受賞だったことなど、司会のウーピーのメリー・ポピンズ姿共々思い出したりも。
ジム・ノートンは「The Seafarer」(「海をゆく者」)リチャード役でBest Featured Actor in a Play(演劇助演男優賞)を受賞。
リン=マニュエル・ミランダは「In the Heights」の作詞・作曲でBest Original Score Written for the Theatre(オリジナル楽曲賞)を受賞。Best Actor in a Musical(ミュージカル主演男優賞)にもノミネート。
どちらの作品もロンドンからあるいはオフから観ていたりだったのでしみじみしたりで。