「いだてん」第26回「明日なき暴走」、思いがいっぱい過ぎて何か書くことも出来ないのですが、メモとして二階堂体操塾を人見絹枝が時をおいて三度訪れトクヨと語らいシベリアをすすめられる(二度目はオリンピック出発前汽車の中で食べなさいと渡される)それぞれのシーンで流れ、最後には絹枝が生徒たちのダンスに加わり一緒に笑顔で踊る美しい姿に泣いたピアノ曲が昔弾いたことある曲だったのでそのあたりのことを書いておきます。
曲名を知りたいという方(&弾いてみたい方もおそらく)いらっしゃるようなので辿り着いていただけるといいなと思いつつ。。。
ケーラー「こどものためのアルバム」Op.210より13番「ポルカ」
Louis Köhler Kinder Album Polka Op.210-13
ケーラー:こどものためのアルバム 全音楽譜出版社 (全音オンラインショップ)
他発表会向け曲集などに収録されてるものがあるようです。
譜面表記はアレグレットですがドラマではだいぶゆっくりめのテンポになっています。
ダンス指導にお名前のあった村山茂代さんによる選曲なのか候補を挙げられた曲の中から選んだとかなのかはわかりませんが、実際二階堂体操塾で使ってた曲なのかもしれません。
ダンス用にテンポを落とした演奏は録音もあるのでしょうが今回新たにどなたかが弾いたものなのではないかというあたりも気になります。
二階堂トクヨのダンスといえば、第18回「愛の夢」で東京女子高等師範学校の生徒たちがチュニック姿でメイポールダンスを踊り永井道明が巻き込まれていたシーンの音楽「タランテラ舞曲」(リー作曲)も古くから日本でピアノ教材として使われた曲でした。
第22回「ヴィーナスの誕生」に続いての「いだてん紀行」二階堂トクヨ回で日本女子体育大学の皆さんの踊るトクヨのダンスではブルグミュラー「貴婦人の乗馬」が使われていてこちらは弾いたことあったり知ってる方も多く反応もたくさん見られましたが、それに対してケーラーの「ポルカ」はもっと初心者向けですが弾いたことあったり知ってる方も見られず、オリジナル曲と思われてる方もいらっしゃったりであまり広く親しまれてない曲なのかなというかんじ。(「タランテラ舞曲」についてもわかる範囲では曲への反応見つからなかったですが。)
いずれも明治時代には日本で楽譜が出版されているようなので伴奏としても弾きやすく実際にドラマ設定当時に使ってた曲である可能性も高いと思われます。
(もうちょっとそのあたりも調べてから書こうと思ったりもしたのですが、またいずれ追記できたら。)
「タランテラ舞曲」は全音のバイエルに付録として収録されていてピアノピースでも出ています。
リー:タランテラ舞曲(PP-079) 全音ピアノピース (全音オンラインショップ)
この曲を知ったのはピアノの発表会で弾いた子がいたとかそんなかんじだと思うのですがいまひとつはっきりしません。
作曲者C. Reed Leeについてはアメリカの作曲家というぐらいしかわからず。。。英語表記で検索しても全音ピースの外国語楽譜販売サイトなどしか行きつかなくて。。
(こちらもどこか調べに行ってもし何かわかったら追記したいのですが。。。)
追記:後日、木俣冬さんによるこちらの「明日への暴走」レビューで『印象的なピアノ曲は「おばあさんのポルカ」で、踊りは「万歳遊び」という名称だそう。 』とあるのを読みました。
作曲者名の記述はありませんが「~という名称だそう」というのはどなたか番組関係者からの情報に基づいて書かれた事のように思われます。
あの曲については放映を観て聴いた時点でケーラーの「ポルカ」であることはわかっているのですが、同じ曲に「おばあさんの」が付いたタイトルもある理由として思い当たるのは、同じ全音から出ている「ピアノコスモス(1)」で以前は「おばあさんのポルカ」と題されていたので「おばあさんの」が付いて伝わっているものもあるということだと思われますが現在出ているものは改められています。
この曲集編集の時点で「Grandma's Polka」と英題が併記されていたので元にするものに「おばあさんの」に訳される言葉が既にどこかで付いていた流れがあったと考えられますが、おそらくケーラーの「こどものためのアルバム」13番「ポルカ」(Polka)の前の12番が「おばあさまのワルツ」(Grossmamas Walzer)であることが関係しているのではないかと思います。
映画そのものの感想はまた書けたらということにして、印象深かった教会のオルガンのことをメモしておきます。
バッハのオルガン曲がこんなふうに使われるなんて!という思いも大きいけれど、何よりオルガン奏者があの彼だ!ということにフランスの教会オルガンやオルガニストの系譜を思うことも多い日々だったので殊更印象深くなったこともあり。
オルガン奏者として出演し演奏してたのは、リールのCathédrale Notre-Dame-de-la-Treille(ノートルダム・ド・ラ・トレイユ大聖堂)オルガン奏者のKarol Mossakowski。
J.S. バッハ 「Erbarm' dich mein, oh Herre Gott」(「おお主なる神よ、われを憐れみたまえ」) BWV 721とラザロを追いかける音楽。後者は彼のオリジナルということで即興演奏的なものだと思うけど撮影、録音においてどうしたのかはわからず。
BWV 721は映画観ながらすぐにわかっていたので、クレジットでは演奏者の名前に絞って注視して確認できた。
ただ、タイミング良くというか少し前に1月に来日公演で聴いたサントゥスタッシュ教会オルガン奏者トマ・オスピタルと一緒のこちらのツイートが目に留まっていたり彼の演奏をYouTubeで聴いたりしていたので映画でほんのちょっと映った時に「あれ?」と思っていたのと名前を一応認識できていたので「あの彼だ!」と判別できたのも大きかった。
Pays basque VS Pologne = Compromis à la belge #musiquematin @thomasospital & #karolmossakowski @francemusique 📻 https://t.co/SvZFUyhCdx #résidence #orgue @radiofrance pic.twitter.com/x9jKMjuJan
— Saskia de Ville (@saskiadeville) April 12, 2019
二人は共に1990年生まれ。パリ国立高等音楽院で重なる時期に学んでいるとか共通項も多く一緒のコンサートなども企画されてるよう。
2月10日の先の記事はこちら。>>サイモン・ウッズ劇作家デビュー(その1)
元俳優のサイモン・ウッズの劇作家としてのデビュー作「Hansard」の公演ページ等アップされている♪♪♪
Hansard (National Theatre)
8月22日~ 10月24日 11月25日(予定)
追記:11月25日分まで発売されています。(NTLiveの11月7日分は後日発売)
舞台設定は1988年。アレックス・ジェニングスがロビン・ヘスケスという保守党議員でリンジー・ダンカンが彼と30年コッツウォルズの家で共に暮らしてきたその妻ダイアナ。
この二人が夫婦役って色々たまらないかんじ。
今のところ決まってるキャストは二人。他キャストは後ほどということっぽいけど、もしかしたら二人芝居ということもあるかも。そのあたりもまた楽しみなところ。
(追記:それぞれにアンダーが発表され二人芝居ってことのようです♪)
そしてこちらはトレイラー。
作家サイモン・ウッズと演出のサイモン・ゴドウィンが「Hansard」を語るイヴェントが9月12日にあるー!!!
サイモン・ウッズのお姿見るだけでも行きたいぐらい!!!!
もちろん話が興味深過ぎ、聞きた過ぎなんだけど。
たぶん後でヴィデオ上げてくれると思うのでそれ見られると思うだけでも楽しみ過ぎる♪♪♪
Director Simon Godwin and Writer Simon Woods on Hansard
Thu 12 September 2019, 6pm
Running Time: 45 mins
こちらの一般発売も本編舞台と同じく5月3日。
これはもう「Hansard」をNTLiveでやっていただかなくては。NTLiveでやる可能性は高いのでは?と思うのだけど、日本で上映するかというのは作品数の限りとか全くわからないので。。
アレックス・ジェニングスとリンジー・ダンカンだったら映画でもおなじみだしいけそうに思うんだけど。。サイモン・ゴドウィンは日本で5月から上演の岡田将生の「ハムレット」演出するとかあるし、NTLive6月上映の「アントニーとクレオパトラ」の演出も彼だし、サイモン・ウッズの名でも惹かれる人だって多いんじゃないかなぁ。もちろん冒頭か間の映像で語る作家をたっぷり見せていただけるはずということで。
実現したとしてサイモン・ウッズをスクリーンで見るのは何年ぶりになるのだろう。12年とかそのくらいかな?旧作上映で観てるのあるからそんなではないか。だとしてもぜひ実現してほしいなぁ。
追記:NTLiveでの上映が11月7日に決定!
Hansard -- National Theatre Live
日本での上映もぜひ!!!
戯曲の発売は FABER & FABERより9月5日のようです。
Hansard
Simon Woods
FABER & FABER
Book Depository Amazon.co.uk
追記:Amazon.co.jp
Kindle版および各種電子版の発売は9月26日
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そうそう、リンジー・ダンカンとアレックス・ジェニングスの組み合わせは1994年からのエイドリアン・ノーブル演出RSC「夏の夜の夢」のシーシアス/オーヴェロン(アレックス・ジェニングス)と、キャスト代わって来日公演もあった舞台の1996年映像版のみで共演のヒポリタ/ティターニア(リンジー・ダンカン)というのを思い出すあたりも♪♪
このプロダクションは何パターンかのキャストで舞台を観てて、映像版含めて語りどころも多いのだけどまたいずれ。
去年10月のNTの新シーズン発表で9月からLytteltonでサイモン・ウッズのデビュー作「Hansard」がサイモン・ゴドウィン演出、アレックス・ジェニングズとリンジー・ダンカン出演で上演されると知った時、アレックス・ジェニングスとリンジー・ダンカンの共演!!!と思うより先にサイモン・ウッズ!!!!!となってしまったんだけど、同姓同名の別の人かもしれないし。。と確証がなかったのが、これではっきりしましたよ!!!
Simon Woods Writer (United Agents)
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紛れもなくあのサイモン・ウッズ。俳優はやめてしまって、昨年はクリストファー・ベイリーがBurberryを退くことに関して共に娘ちゃんたちの育児に専念といった話題で出てきたりはしていたけれど、以前にも何か書いてるとか今はwriterになってるという話は出ていながら書いたものは出て来ないし何かしらノンフィクションのようなもの書いてるのかな?と思ってて戯曲を書いていたとは思わなかった。
タイトルの「Hansard」は国会議事録のことと思われどこかのHansardさんの話ではなさそう。その名の由来、初めて国会議事録を印刷し発行したルーク・ハンサードさんの話でもないみたい。なので、その仕事を引き継ぎ大きくした息子トーマス・ハンサード、さらにその息子A・W・ハンサード(アルバート・ウィリアム・ハンサード)が長崎で日本初の英字新聞「ナガサキ・シッピング・リスト・アンド・アドバタイザー」(The Nagasaki Shipping List and Advertiser)を創刊したという話につながるわけではないにしても(というか国会議事録を指すタイトルであるらしいことが)期待高まるというかんじ。
>>Hansard The official report of all parliamentary debates
観に行けるわけじゃなくても劇作家のインタビュー記事とか、おそらくNTでも何らかの作家の露出があるはずなので(作家が語るヴィデオや演出家とのトークイヴェントとか)楽しみにしていよう♪♪
あと、戯曲の発売も心待ちにしているけど今のところまだ情報ないみたい。
そういえば、サイモン・ウッズはBurberryの名の付いた賞があった頃にEvening Standard Theatre Awardsの会場でクリストファー・ベイリーと一緒にいる写真などでも見ていたけれど、2012年にその年限りだった演出家を対象にした賞(Burberry Award for Emerging Director)の受賞者がサイモン・ゴドウィンだったじゃないかと思い出されて、そうか~というかんじ。
2013年から2016年はEmerging Talent Award in Partnership with Burberryという賞で若手俳優に送られている。(2013年クッシュ・ジャンボの受賞は自ら演じた自身の戯曲「Josephine and I」に対してなので作家も含めてとも考えられるが。)2017年にトム・グリン=カーニーがEmerging Talent Awardを受賞した時にBurberryは付かなくなったのかと思ったことなども思い出す。
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サイモン・ウッズとリンジー・ダンカン(とクリストファー・ベイリー)の並びは2008年ポリー・ステナム作「That Face」WE公演のプレスナイト、アフターパーティーの時のもの。
(「That Face」日本では2012年に青年座で「THAT FACE~その顔」で上演された)
リンジー・ダンカンが母親役、その息子にマット・スミス、娘にハンナ・マリーという兄妹、前年のRoyal Court Theatreでは妹役がフェリシティ・ジョーンズで両方観たけどどっちもそれぞれに良かったな。
「Hansard」、作家と出演者並びの写真も期待していよう!!
「メリー・ポピンズ リターンズ」を観て「パディントン」、「パディントン2」、「マンマ・ミーア!」「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」に重なる出演者の方々から色々思い浮かんで来る方も多かったんじゃないかと思うのですが、とりあえず整理してみました。4作全てに出てるジュリー・ウォルターズの最強ぶりを確認することになると同時に地味にレオン・クックの存在が効いています。
レオン・クックは「パディントン2」では刑務所でヒュー・グラント演じるブキャナンとミュージカル「フォリーズ」の「Listen to the Rain on the Roof」を歌い踊ってるシーンで横並びになってるすぐ隣にいてかなりしっかり映っていて、「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」では、若きドナが若きハリー(ヒュー・スキナー)が出会ったパリのレストランのウェイターで二人の後ろで歌い踊っていたり時空を超えてギリシャのシーンにも出ているといったかんじ。
彼が舞台「ビリー・エリオット」(Billy Elliot)の初代3人に次ぐ4人目のビリーであったことを思うと、元となる映画「リトル・ダンサー」(Billy Elliot)のウィルキンソン先生、ジュリー・ウォルターズと一緒に重なり部分にいるのはなかなか感慨深いものがあります。
「メリー・ポピンズ リターンズ」では点灯人の一人ですがしっかり目に留まる踊りっぷりでした♪♪
エミリー・ブラントを持ち上げてる左下で右手を帽子に左手をポケットに入れているのがレオン・クック。
そうそう、レオン・クックはCVによると「Rocketman」にも小さい役かダンサーとしてかもしれないけど出演するようです。映画「リトル・ダンサー」(Billy Elliot)とミュージカル舞台のリー・ホールが脚本で映画のビリー、ジェイミー・ベルとエルトン作曲の舞台のビリーではレイトン・ウィリアムズの出演がわかっているので、レオン・クックも加わり更に多くのビリーが出演する可能性もありそうで、こちらのチェックも楽しみなところ。
また何かしらベン図やリストを作るようなことになるかも♪♪
